ハングリー シャーク ワールド -渡辺佑基のゲーム備忘録-  

ハングリー シャーク ワールド

ジャンル アクション
プレイしたメディア PlayStation 4 (PlayStation Store 商品ページ)

サメを操作し、様々なミッションのクリアを目指すアクションゲーム。
描写は3Dだが、ゲーム自体はスタンダードな2Dアクションとなっている。
ゲーム中のアクションは、スティックによる移動に、ブースト(ダッシュのようなもの)とシャークアタック(噛み付き攻撃)のみと、シンプルにまとまっている。
水中がメインの舞台となっているが、水の影響による負荷なども特に無いため、単純明快な操作となっている。

ミッションには、それぞれのサメに設定された固有ミッションと、MAPやボトルを見つけたりボスを倒したりなどの共通ミッションがある。
こうしたミッションをクリアしていく過程で、別のサメや能力を強化する装備品などをアンロックしたり、行動エリアを広げていくことができる。
たとえば、最初に使用可能なのは"ネズミザメ"1種のみだが、ミッションを進めていくことでより能力値の高いサメが解放されていき、最終的には30種あまりのサメが使用可能となる。

ハングリーシャークワールドは、経験値やゴールドなども稼ぎつつ、様々な要素をアンロックしながら、ミッションをクリアしていくのが楽しかった。
特に序盤から中盤にかけては、より強いサメや装備品がどんどん解放されていき、行動可能エリアも広がっていくため、やり込みがいのある内容となっている。
一方で、終盤になるとこうした勢いも失速してしまう感があるのは残念。

中盤あたりになるとアイテムも一通り解放され、それらを全て購入した後は、ゴールドを得ても使い道も無くなってしまう。
ゲームバランス的にも、もう少し終盤で解放されるアイテムなどもあってもよかったと思う。
また終盤に登場するサメの固有ミッションも、やり込みがいのあるミッションというよりは、ただ時間と手間だけがかかる単純作業の繰り返しが目立つようになる。
以下に一例を挙げてみる。

・クロコダイルを食べる ×500
・機雷を爆破 ×1000
・ゴミを回収 ×1000
・ジャンプ ×5000
・シャークアタック ×1000

いずれもテクニックなどが必要な内容ではなく、ただひたすら回数を稼ぐことを目標としたミッションとなっている。
そのためこうしたミッションをクリアするには、単調な作業を根気よく続けるほかなく、挑戦しがいのある内容とは言い難い。
こうした系統のミッションは序盤から存在するが、回数は10~100回未満程度と、プレイしている過程で自然にクリアを狙える内容となっている。
そのため終盤のミッションはただ回数だけを水増しした結果、手間だけが増えたという印象がある。
終盤のミッションの内容はまだまだ見直しの余地があるようにも思う。

また、やり込み要素といえばハイスコアの更新なども挙げられるが、こちらも少し微妙な面がある。
というのも最終盤に解放されるサメが強力すぎるため、まずゲームオーバーになることがなく、時間と根気さえあればどこまでもスコアを上げることが出来る。(それ自体は別に悪いことではないが、それまでにコツコツ更新してきたハイスコアが少々虚しくも感じられる。)
結果的に技量などもあまり要求されず、ハイスコアを更新することにやりがいが感じづらくもなっている。

このようにやり込みという点では、いろいろ不満を感じる面はある。
とはいえ面倒なミッションはスルーし、ラスボス撃破まで一通り遊ぶ分には十分楽しめる内容となっているかと思う。

トロフィーメモ

全ミッションクリアで獲得できる"不可能はない!"が鬼門。
技量などはあまり要求されないものの、一部ミッションがかなりめんどくさい内容のため、手間がかかる。
せっかくプレイしたので最後まで進めたが、トロコンを目指す場合は単純作業を繰り返す忍耐力も必要。

「ハングリー シャーク ワールド PS4トロフィー」の画像